複式簿記の現金出納帳のつけかた

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複式簿記の現金出納帳のつけかた

複式帳簿での現金出納帳の記帳方法

 

複式簿記での現金出納帳の記載は、家計簿や小遣い帳を付けるのと基本的には変りませんから比較的簡単だと思います。
しかし、青色申告で備え付けておかなくてはならない大切な帳簿ですから、当然複式簿記による記帳が必要ですから、一般的な家計簿などとは記帳方法が若干違いますので、そのあたりをこのページで覚えていただきたいと思います。

 

みなさんも日々の生活の中で使うお金の管理のために家計簿などを付けていると思いますし、子供の頃なら親から言われてお小遣い帳などを付けていたと思いますが、現金でのお買い物などで使うお金と言うのは、毎日のことであり、その数もかなりのものだと思います。
ですから、記帳ミスや記帳忘れなどが起こりやすいもので、最終的に集計してみるといくらか足りないなどという事があると思います。

 

日々の生活の中でもそうなのですから、それが事業資金となるとより大変だという事は容易に想像がつくところかと思います。
ですから、帳簿の中で一番間違いやすいのがこの現金出納帳だと言えるかもしれません。
しかし、それもキッチリと領収書やレシートなどを管理しておけば、後はそれを書き写していくだけですから、さほど難しい作業ではないのです。
ただ、複式簿記での記帳ですから、ここでも『借方』『貸方』という厄介な項目が付いて周りますので、そこで躓く方が多いのもまた事実ですから、しっかり覚えていただきたいと思っています。

 

現金出納帳の記載方法

現金出納帳に記載する前に『現金』として仕訳帳に記載した項目をある程度把握しておくことが大切です。
仕分帳には、さまざまな取引が記載されていますから、その中から『現金』という勘定科目のものだけを拾い出しながら転記していくのは大変な作業ですし、間違いを起こしやすいものですから、まず最初に『現金』という勘定科目のものだけを大まかに把握しておくことで、少しでも間違いを減らせると思います。
また、現金出納帳へ転記するときには、定規などを使って、一つずつ確実に転記すると間違いが少なくなりますので、みなさんもぜひやってみてください。

 

それと、ここで言う『現金』とは、俗に言うお金だけではなくすぐに現金化できるもの全てが対象になりますので気を付けてください。
具体的には、下記のようなものが簿記で言うところの『現金』として扱うものになります。

  • 通貨(海外通貨も含む)
  • 小切手
  • 送金小切手
  • 郵便為替証明書
  • 配当金領収書
  • 送金為替手形
  • 預金手形

このほかに国債や社債などの償還期限がきているものなども『現金』として扱います。
つまり、いつでも現金化できるものは全て簿記では『現金』として扱うと覚えておいてください。

 

それでは、実際にどのように現金出納帳に記載するのかをご覧いただきましょう。

 

複式帳簿での現金出納帳の記帳方法(1)

 

これは、仮に記載した仕分帳ですが実際に記載するときと同じようにしていますので、ここではこの仕分帳を基に説明していきます。
ここで転記するのは現金出納帳ですから、『現金』の勘定科目を抜粋しますので、その『現金』の部分をピンクでマークしておきました。
ご覧のように、この仕訳帳の中に『現金』という勘定科目が付いたものが5箇所あることがわかります。
この5箇所を現金出納帳に転記するだけですから、とても簡単ですよね。
とは言っても、やはりここでも複式簿記特有の『借方』『貸方』に分けて考えなくてはなりませんので、 仕分帳の仕分の考え方を思い出しながら『借方』『貸方』を間違えないように転記してください。

 

それでは、転記した現金出納帳をご覧ください。

 

複式帳簿での現金出納帳の記帳方法(2)

 

見てわかるように仕分帳のものを『現金』の項目を抜粋して転記しているだけですから簡単だと思います。
このときに注意していただきたいのは、仕分帳で使用していた『借方』『貸方』という項目がありませんが、その代わりとなるのが『収入金額』と『支出金額』という項目です。
もうお解かりだと思いますが、『収入金額』というのが『借方』にあたるもので、『支出金額』というのが『貸方』に相等する項目ですから転記の際にもやはり『借方』『貸方』という考え方に基づいて記入しなくてはなりません。

 

 

これで簡単な現金出納帳の記入方法の説明は終わりですが、複式簿記の中では全ての項目において『借方』『貸方』という考え方が適用されますから、この使い分けだけは、どんなことがあっても忘れないようにしなくてはなりません。
もちろん、これから紹介する勘定科目全てで、この考え方に基づいて記帳するのですから、段々と大変さが理解できてきたんじゃないでしょうか。?
実際に事業を営んでいると、毎日全ての勘定科目に対してこの作業を行わなくてはならないのですから、疲れた身体には本当に酷な話です。(>_<;)

 

ですから、私はみなさんにクラウド会計などの活用をおすすめしているんです。
せっかくここまで勉強していただいているのに、こんなことを書いてはいけないのかもしれませんが、普通に仕事をしながら簡単とは言え、簿記の勉強をして尚且つ日々の帳簿を自分で付けるなんて、私は時間の無駄だと思います。
これまで私が散々行ってきて、クラウド会計を使い始めた率直な感想ですから、みなさんが無駄な時間を使わないようにと思いますので、あえて書かせていただきました。

 

クラウド会計などを使うと、全ての項目を入力する必要も無く、一つの勘定科目に金額を入力するだけで、ほとんど自動で各帳簿に記入されるので、日々の記帳なんてほんの数分で終わってしまいますし、何より手書きで記帳するよりもはるかに正確ですから、間違いようがありませんので、年度決算などもスムーズに行うことが出来ますから、確定申告時期になっても何も慌てることがなくなります。
これだけのメリットが有るんですから、使わないと言う選択肢はありませんよね。^^

 


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