木造住宅のみならず、平面図を描くときに最初に行うのが基準となる中心線を描くことです。
この中心線を間違うと建物自体の収まりがおかしくなり、正確な平面図を描くことが出来なくなるので重要な作業です。
これから行う平面図の作成の一番最初に行う最も重要な作業ですが、今後の平面図作成から電気設備の配線図などのことも考えて、レイヤを使って描いていきます。
平面図は、あくまで建物全体を見るためのものですから、各設備などを描き込むための土台のようなものなので、これを基本に、いろいろな設備の配置などを描き込んで、最終的に電気設備図面として完成させるのが目的です。
また、他の業種の方も平面図に必要な設備を入れて完成させるわけですから、1枚のレイヤで描くよりパーツごとのレイヤにしておくほうが、追加や変更の図面作成のとき、簡単に出来ます。
これから作成する平面図は、縮尺 = 1/50 10.920×4550の平面図を作成します。
簡単な長方形の平面図ですから、すぐに出来ると思います。
前回設定した作成画面で、レイヤを[0-1]に変更して、そこに壁の中心線を描きます。
まず、線種を「一点鎖」、「線色1」、「線幅10」にします。
各一辺の長さを入力して始点を決めて「Rクリック」してください。
今回であれば、長辺が「10920」 短辺が「4550」です。
これで、長方形の壁中心線が描けます。
※始点は、大きい点を基準としてください。
今回のように、単純な長方形の場合は、『矩形』でも描けます。
『矩形』を選択し、寸法に「10.920 , 4550」と入力して、図面中央付近の点で「Rクリック」して決定します。
これで、建物の大枠が描けましたので、これに寸法を入力しておきましょう。
レイヤの使い方は、こちら Jw_cad レイヤの使い方 で確認してください。
大枠の中心線が描けたら、次に通し柱を描きます。
この通し柱は、1階 2階を貫く重要な柱ですから、まず変更されることはありませんので、基準となる図面に描き込んでおきます。
木造の場合多くは、柱、三寸五分(約105mm)ですが、図面上では、100×100の矩形で描きます。
このとき、線種は実線に変更してください。
通し柱の描き込みが終わったら、通し柱を示すために柱を丸で囲みます。