実践 電気工事|金属電線管の90°曲げ加工方法

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実践 電気工事 金属電線管の90°曲げ加工方法(1

ベンダーを使った曲げ加工の基本

電気工事で使う金属管の種類やサイズなどをご紹介しましたが
ご理解いただけたでしょうか?

 

それぞれの電線管で使用場所などが異なりますので、
使用する現場の状況や施行要領などの指示に従って
適切な電線管を選択して、適切な作業を行うようにしてください。

 

また、入線時の注意事項として、
電線管に収めることのできる電線本数などに注意することなど
内線規定に従った、工事が重要だとゆうことをご理解いただき
適切な作業を心掛けるようにしてください。

 

無理やり、規定本数以上の電線を電線管に入線することは、
電気工事関連法令に抵触するおそれがある上、
万が一の電気事故の際には、その責任が重く問われることになり、
場合によっては、賠償責任を問われることも考えられますので、
十分に注意して施行するようにしてください。

 

なんだか、難しく書きましたが、
規格を守って電気工事を行えば、問題ありませんから、
深刻に考える必要もありませんけどね^^

 

前置きが長くなりましたが、
今回は金属管の曲げ加工の方法などをご紹介したいと思いますので、
ゆっくりご覧いただき、みなさんの現場作業に活用してください。

ベンダーを使った曲げ加工の手順

電気工事士として、現場作業を行っているみなさんなら、
すでに、『ハイヒッキー』や『ロールベンダー』などを使った
金属管の曲げ作業を行っておられると思います。

 

現場作業で用いるベンダーとしては、
一般的に、『ハイヒッキー』を使用する電気工事士さんが多いと思います。

 

しかし、このハイヒッキーを使用するには、それなりの手順があり、
その手順を間違うと、電線管が潰れたり、曲げ加工が歪んでしまったりして
他の部材や配管と接続できないことになってしまいます。

 

細い配管なら、強引にでも何とか接続できるかもしれませんが、
それでは、配管系統に無理な力が加わったり、
最終的な仕上がりが、おかしくなってしまい、
結局、手直しすることになってしまいます(>_<;)

 

そんなことにならないように、
しっかりと手順を踏まえて、電線管の曲げ加工を行うようにしてください。

 

それでは、まず最初に、電線管の曲げ加工を行うための
寸法出し作業の手順をご紹介しておきましょう。

 

曲げ加工の寸法出し

この電線管の曲げ加工における寸法出しは、
ハイヒッキーを用いた曲げ加工をするときに行うものです。

 

ハイヒッキー

 

このハイヒッキーは、電気工事士のみなさんならお馴染みのものですよね。

 

それでは、このハイヒッキーを使った、
90°曲げ加工の寸法出しを行ってみましょう。

 

手順1 曲げ始めの始点(A)に印しをつける。
手順2 曲げ終わりの終点(B)に印しをつける。
手順3 始点(A)と終点(B)の中間点に印しをつける。
手順4 始点(A)と中間点、終点(B)と中間点の間に印しをつける。
手順5 始点(A)と終点(B)を結ぶ直線をチョークで描く。

 

これで、90°曲げ加工の寸法出しは、終わりです。

 

詳しくは、下の図を参照してください。

 

90°曲げ加工寸法
90°曲げ加工寸法

 

この図で解るように、90°曲げ加工の場合、
始点(A)と終点(B)の寸法は、
電線管の外径寸法の約10倍と覚えておいてください。

 

今回の解説図では、E19のネジなし電線管でしたが、

 

E19電線管

 

E25なら、外径25.4mmの約10倍、約250mmとなります。

 

電線管のサイズについては、『金属管を使った配管工事について』をご覧ください。

 

これで、電線管の90°曲げ加工の寸法出しが終わりましたので、
その寸法に沿って、実際に曲げ加工を行ってみましょう。

 

90°曲げ加工

曲げ始める始点(A)に
ベンダーのS点を合わせる。

 

90°曲げ加工

 

90°曲げ加工 左手でベンダーを持ち、右手で電線管を持つ。

この状態で、ベンダーを前に倒しながら、
合わせて右手の電線管を下に押し下げる。
※一度に曲げる角度は、約18°程度とする。
 一気に曲げると電線管の潰れを招く。

90°曲げ加工 少しずつ曲げ加工を行い、

中間点に達するときに
約45°程度となるようにする。
※一度曲げて次の点に移動する際の
 送り込み寸法は、約28mm程度とする。

90°曲げ加工 同じ作業を繰返し、

終点(B)の時点で90°とし、完成。

 

いかがでしたか?
ハイヒッキーを使った、ネジなし電線管の90°曲げ加工を行いましたが、
この曲げ加工でも、最初に行う寸法出しが最も重要な作業となります。
この寸法出しの時点で間違ってしまうと、
仕上がり寸法が変ってしまい、
接続部材や他の配管との接続ができなくなってしまいます。

 

今回使用した、ネジなし電線管なら、長ければ切って調整することもできますが
C管やG管などのように、ネジ付の場合、接続部分を切断することができないので
最初の寸法だしを間違うと、大変なことになってしまいます。

 

ここで紹介している電線管曲げ加工用のベンダーは、
E管やC管などの薄鋼電線管用です。
そんな、薄鋼電線管でも、サイズが大きくなれば、
ハイヒッキーなどでの曲げ加工を行うことができません。

 

また、G管(厚鋼電線管)は、パイプ自体の肉厚が厚いため、
手作業での曲げ加工は、困難ですから、
下の写真のような油圧ベンダーを使用して曲げ加工を行います。

西田製作所 NC-PB-1B-ACP-HP 厚鋼電線管パイプベンダセット

かなり高価な工具ですが、
G管(厚鋼電線管)を用いた配管作業を行うのであれば、
必要な工具ですから、みなさんの仕事内容に合わせて、購入を検討してください。

 

今回は、ハイヒッキーを使った、90°曲げ加工を行いましたが、
次回は、ロールベンダーを使った曲げ加工を紹介いたします。

 

 

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