テスターの使い方|電圧・電流・抵抗値の基本的な測定方法解説

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電気工事で使う計測器の中で、最も使用頻度が高いのがテスターです。
電圧・電流・抵抗値など、電気的に重要なデータを知るために用いるテスターの基本的な使い方を詳しくご紹介いたします。

テスターとは

電気工事で用いるテスターにもいろいろな種類のものがあり、まずはどのようなものがあるのか確認してください。

アナログテスター デジタルテスター
三和電気計器(sanwa)アナログマルチテスター CP8D 三和電気計器(sanwa)デジタルマルチメータ バックライト搭載 CD771

アナログテスターとデジタルテスターです。
このタイプのテスターは電化製品の製造現場や電気の基板を製作しているような工場で使われたり家電の修理の際に多く使われていますが、電気工事の中で使われることは、あまりありません。


電気工事の場合、電圧、抵抗のほかに電流測定も行う必要があるので、電流測定に必要な『クランプ付き』テスターを使っています。


日置電機(HIOKI) ACクランプメータ 3280ー10F
日置電機(HIOKI) ACクランプメータ


テスターも使用目的に応じて最適なものを選ぶことが大切です。


電気工事の現場で使うのなら、クランプ付きテスターをおすすめします。


電圧の測定方法

電圧の測定は、テスターの使い方としてよく知られていますが、レンジの切替を覚えておかないと正確な測定ができません。
何よりレンジ設定を間違うとテスターが壊れてしまうので、使い方を間違わないためにもご覧ください。


テスターを使用する際、最初に行うのがレンジ設定です。
測定するものに見合った測定レンジを選択しなくては測定することができませんし、テスターが壊れる可能性もあるので、測定レンジを間違わないようにしてください。


私が使っているクランプ付きテスターの測定レンジは、

  • (A) アンペアレンジ
  • (V) 交流ボルトレンジ
  • (mV) 直流ボルトレンジ
  • (Ω)抵抗レンジ

の4種類になります。


測定レンジの写真


まず最初に交流ボルトレンジですが、電力会社から供給される低圧電気は、全て交流の電気なので、電圧測定にはこのレンジを使います。


測定用リードを測定対象物の両端に接触させると、写真のように対象物の電圧が表示されます。
電圧測定写真


通常電力会社から供給される電圧は、
通称100Vの場合、95V~105Vの範囲の電圧で供給されており、
通称200Vの場合、190V~210Vの範囲で供給されているので、測定値がこの範囲内に収まっていれば正常だということになります。


電流の測定方法

電流測定に使用するのがクランプです。
測定対象物のケーブルに挟んで使用します。
電流測定写真


このとき測定レンジは、(A) レンジで、測定対象ケーブルの1線にクランプを掛けるだけで、写真のように電流量を測定することができます。


測定の際には、3線ある場合でも2線の場合でも、必ず電圧側の1線にクランプを掛けてください。
まとめて、クランプしても測定できません。


電流測定をよく行うのは、

  • 各回路の電流値の測定
  • 建物全体の電流値の測定
  • 機械やエアコンなどの運転電流の測定

などで多く測定します。
各回路の電流値の測定は、ブレーカー遮断の原因究明の際などに行うことが多く、ブレーカー容量を上回る電流が流れていないかの確認です。


建物全体の電流値の測定も、主幹ブレーカーや電力メーターなどの許容電流内で電気が使用されているのか確認するために行います。


機械やエアコンなどの運転電流確認の場合、規定の運転電流で運転されているか確認する際に行います。
規定運転電流以上の電流が流れている場合、機械不良が疑われるので原因を究明して修理を行い、規定電流値になるように改修しなくてはなりません。


電流測定は、大切な作業なので現場の状況に応じて、それぞれの電流測定を行ってください。


抵抗値と直流の測定方法

抵抗値の測定に関して電気工事で使用する場合、主に導通チェックに用いることが多く、そのほかには、あまり使いません。


直流電圧の測定に関しては、太陽光発電パネルから、パワーコンディショナーへの一次側電圧を測定するときなどに用います。
ご存知だと思いますが太陽光発電パネルで発電される電気は直流なので、入力電圧の測定には直流レンジを使用して測定します。


そのほかには、非常照明などのバッテリー電圧などの測定を行うこともあるので、使用するテスターの取り扱い説明書を参照して、測定方法を確認しておいてください。


三相200V動力回路の測定

三相動力回路の測定方法をご紹介します。
あいにく写真が無いので簡単なイラストを描いておきました。
三相動力測定方法イラスト


イラストで測定の手順はご理解いただけると思います。


画像で示しているように、(1)~(3)のように順番に測定し、全ての端子間で210V前後の電圧であれば正常です。
欠相があれば、その端子間では電圧が検出されないのですぐに確認することができます。
三相動力の場合は、R、S、T間全てを測定してください。


単相で200Vを計測するときは、(3)のようにテストリードを端子に接触させ、200Vを計測すれば正常です。


三相動力コンセント測定方法
次に、三相コンセントでの計測ですが、画像のように順番に測定していきます。
これは、端子で測定するのと同じです。


三相動力の電圧測定は、これで終わりですが、送電前にもう一つ確認しておかなくてはならないことがあります。


単相と三相でのテスターの使い方のまとめ

電気工事で扱うテスターは、電流測定を考慮してクランプ付きのテスターがおすすめです。
通常の電圧測定や抵抗値の測定には、テストリードを用いて、電流測定は突起部のクランプでケーブルを挟んで測定します。


通常、電気工事で使うレンジは、

  • 電圧
  • 電流
  • 抵抗

の3項目です。
直流レンジは、太陽光発電の一次側電圧を測定するのに使うことがありますが、通常の建物の電気工事ではあまり使うことがありません。


三相動力の測定も先の電圧、電流の測定が主です。
ただし、三相動力は全ての端子間で200V前後の電圧が測定されるものです。
下は190Vから、上は210Vの間の電圧が検出できれば、正常に送電されています。
これより大きく外れる場合は、送電側の異常ですので、電力会社に調査を依頼することをおすすめいたします。


最後に三相動力を機器接続する前の大切な検査をご紹介いたします。

三相動力の回転相の確認

三相動力は、機器接続の際、正相か逆相かの確認が必須です。


三相動力の場合、正相で動力機器に電気を供給しなくては、機器本来の動作をせず、そのまま放置すると機械不良を引き起こすおそれがあるため、このチェックは怠らないようにしてください。


そのために必要なのが、検相器です。
共立電気計器 (KYORITSU) 8035 非接触検相器


これは、非接触型なので通電中の芯線や端子に触れる必要がなく、取り扱いが楽で安全です。


テストリードを直接接触させるタイプや、ワニ口クリップのものもありますが、扱い方を間違うと短絡の危険性もあるので、私は非接触型をおすすめいたします。



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第二種電気工事士
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