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電気工事の入線作業には欠かせません。
電気工事の中でも、入線作業は外すことのできない作業の一つです。
RCの建物の埋設配管にケーブルを通す作業、工場などの露出配管への入線作業と建物の種類、大きさに係わらず、電気工事をしてる以上、多かれ少なかれ入線作業は付物だと思います。
一般の住宅程度の建物なら電気工事業者でいうスチール(ライン)で、ほとんどの入線作業は終わると思いますが、これがマンションや商業施設、テナントビルなどになると入線するケーブル数も種類も多くなるので、一々ケーブル被覆を剥いて括り付けるだけでも大変な作業になります。
本数が少なければ、ケーブルや電線の被覆を剥いて、スチールやロープに括り付けても時間は掛かりませんが、数が多くなればそんなことをしていては、いくら時間があっても足りなくなってしまいます。
そこで登場するのが、今回ご紹介するケーブルグリップ、通称アミソと呼ばれる入線作業に便利な通線工具です。
ケーブルグリップと言っても、電気工事を行っている方には、ピンとこないかもしれませんが、
『アミソ』と言えば、ほとんどの方が理解されるのではないでしょうか?
この『アミソ』という呼び名は、電気工事関係者特有の呼び方で、一般の方にはまったく馴染みがなく何のことやらさっぱりだと思いますが、『アミソ』の正式な呼び名は、ケーブルグリップですが、電気工事の入線作業には、とても便利な道具の一つです。
この『アミソ』は、ケーブル被覆を剥くことなく簡単に装着して、すぐに入線作業に取り掛かれますので、時間のロスもほとんどありませんし、ゴミだってほとんど出すことがないので、後片付けも楽ですしね。
使い方は簡単で、入線するケーブルにこのアミソを被せて、抜けないようにバインド線などで縛れば終わりです。
実際に使ってみると、引っ張る力で、アミソが絞られますから、バインド線で縛る必要もないくらいなんですが、もし抜けたときに引っ張っている人が怪我をしないようにするために装着時に念のためバインド線などで縛るんです。
被せるときには、網の部分を縮めれば開きますから、簡単に装着することができます。
仮に、スチールやロープにケーブルを取り付ける作業をケーブル被覆を剥いて行ったら何分ぐらい掛かりますか?
ケーブル被覆を剥いて、内側の被覆も剥いて、芯線をバラけて、それからスチールやロープに括り付け、最後にビニールテープなどを巻いてと最低でも5~6分くらいは掛かるのではないでしょうか。
それが、『アミソ』ならほんの1分程度で終わってしまうんですから、使わないという選択肢は無いんじゃないでしょうか?
こんな『アミソ』ですが、入線するケーブルサイズに合わせて使わなくてはなりません。
もし、適合しないサイズのものを使うと途中で抜けたりして、力いっぱい引っ張っている人が、怪我をする危険があります。
ですから、入線するケーブルに合わせて数種類のものを用意するようにしてください。
これは、5種類のものが1セットになったもので、マンションやビルなどの自火報の幹線ケーブルの入線などに用いるサイズから、個別幹線ケーブルなどの入線に使えるサイズまでが入っています。
その他のものは、単品で購入しました。
私のところの電気工事の範囲ならここまであれば、ほとんどできるので、この4本を追加購入して使っています。
でも、みなさんが行われる電気工事がもっと大掛かりで、大規模なものだったら、これだけでは足りないと思うので、その時は仕事に合わせてサイズを揃えてください。
ケーブルグリップ(アミソ)単体でも十分便利ですが、合わせてより戻しを使うとさらに入線作業がスムーズに行えます。
『アミソ』とロープを繋ぐとき、より戻しが無ければ、バインド線などでガッチリ結ばなくてはなりません。
そうしないと、途中で外れる危険がありますからね。
これも、ケーブル本数が多いと、結構めんどくさい作業になりますが、より戻しを用意しておけば簡単に繋ぐことができる上に、配管内でもスムーズに動いてくれるので、入線作業もスムーズに進みます。
まあ言ってみれば、アミソとより戻しは、夫婦みたいなものですね。
沢山揃える必要もありませんが、
大 中 小 と3種類ほど持っておけばいいと思います。
写真のものは、ジェフコムの DK-15Kです。
そのほかのものは、メーカーサイトよりサイズ表を拝借して掲載しておきましたので確認してください。
それにしても、時々他所の電気工事の応援に行ったとき、アミソを持っていない電気屋さんがいらっしゃるんですが、私には信じられません。
こんなに便利ものがあるのに、なぜ使わないのか?
理解不能です・・・
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