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埋設配管工事のフロアコンセント用ボックスの敷設方法
先日、RC造のスラブ配管工事についてのご質問をいただいたのですが、メールの文面から内容を読み解く力が足りず、少々トンチンカンな回答をしてしまいました。
質問者さんのお聞きになりたかったのは、スラブ配管での八角ボックスなどの敷設方法についてだったのですが、
その内容から、
「八角ボックスを嵩上げする」
とあったので、
「通常そのようなことはしない」
との趣旨の回答をさせていただきました。
その後、フロアコンセント用ボックスのことだとの返信をいただき、もう一度、自分が返したメールを読み返してみて、あまりにも不親切な説明だと感じたので、質問者さんに解答する形で、このページを追加することにいたしました。
スラブ配管時にフロアコンセント用ボックスの施工方法でお悩みなら、こちらのページを参考にしてください。
このページは、質問者さんのメール内容から、思いつく施工方法を示したものなので、参考にしていただき、各現場に合わせて活用してください。
全ての現場で、流用できるとは思いませんが、RC、SRC、鉄骨などのデッキプレートなどにも応用できますし、それなりの部材なども最後に紹介しておきますので、そちらも参考にしてください。
それでは、下の画像をご覧ください。
画像だけで、もう説明など要らないと思います。
それでも、一応説明くらいは、しておかないと、また不親切な状態になってしまうと思うので、簡単に説明しておきます。
画像で示しているアウトレットボックスは、深型のものです。
通常、埋込型のフロアコンセントを取付けるには、フロアコンセントの形状から、通常のものより懐が必要となるので、アウトレットボックスは、浅型や中浅などではなく、深型を使うものです。
そして、画像で示しているように、高さ調整用のボックススペーサーを取付け、コンクリート打設後の仕上がり高さに合わせます。
通常のコンクリート厚なら、ここまでの作業で、ほぼ対応できると思いますが、もし、それでも足りない場合に、塗代用継枠を使用して、さらに高さ調整する必要があります。
ここまでの作業を終えてから、ボックス内にコンクリートが浸入しないように、ボックスを養生して、ボックスの敷設作業は、完了です。
後は、コンクリート打設後に、敷設箇所を軽くハンマーで叩けば、敷設したボックスが現れ、フロアコンセントを取付けることが出来ます。
ここまでが、埋込型フロアコンセントのボックスの敷設方法でしたが、露出型の場合も、基本的には同じ作業を行います。
ただ、露出型の場合には、深型アウトレットボックスは、必要ありません。
これで、RC造におけるフロアコンセント用アウトレットボックスの敷設は終わりです。
ここで説明した方法は、RCでのものでしたが、デッキプレート上での作業も、基本的には、同じような作業を行います。
しかし、使用材料が少し違うので、注意してください。
それでは、今回紹介したフロアコンセント用アウトレットボックスの敷設に必要な材料を紹介しておきましょう。
ここで紹介しているのは、一般的に使われている、アップコンと呼ばれている、フロアコンセントです。
Panasonic アップコンシルバー角型2コ口(アルミダイカスト製) DU5340P
まず必要なのが、アウトレットボックス(深型)です。
八角ボックスと丸穴カバーは、二つで一つのものですから、紹介してるような、丸穴のものや小判型など、使う用途によって、変えて使ってください。
次に必要なのが、高さ調整用スタンドです。
このアジャスターがフロアコンセント用ボックス取付の肝となる部材なので、忘れないようにしてください。
もし忘れそうだと思ったら、このページをブックマークしておいてください。
次が、問題の継枠なんですが、使う場面があるかどうか、甚だ疑問なのですが、とりあえず紹介しておきますね。
未来工業 塗代カバー継枠 カットタイプ OF-11J
この継枠は、商品説明にもあるように、簡単に電工ナイフでカット出来るので、どんな深さにも対応することが出来るので、便利は便利なんですけど、今一、使う場面が限られるような気がして、私はあまり使っていません。
紹介している丸型のほかに、一個用小判型や2連用のもの、セーリスボックス対応のものなど、いろいろなタイプがあるので、必要なときに取寄せればいいと思います。
以上が、フロアコンセント用アウトレットボックスの敷設方法でしたが、みなさんお解かりいただけましたか。
ここで紹介したようにスラブ配管では、下階の天井面だけでなく、フロアコンセントなどの仕込みもあるので、必要な材料や施工方法を確認して適切に施工してください。
次は、埋設管工事に使う材料などを紹介します。
電気工事に使う工具をお探しなら下記サイトをご覧ください。