サイト内には、一部広告リンクが設置されています。
ハンガーレールを使った電線管の支持に使う工具
ここまで、金属電線管の曲げ加工方法から、電線管の支持方法などを紹介してきましたが、施工方法等をお分かりいただけたでしょうか。
検索結果からも電線管の加工方法などの検索が多いことから、少しはお役に立てているのかなと思っています。
ここでは、電線管の支持方法で紹介したハンガーレールを使った支持を行うときに必要な工具を紹介したいと思います。
ハンガーレールを用いた電線管の支持にも数多くの工具が必要です。
まず最初に行うのは、ハンガーレールの切断などの加工作業です。
そこで用いるのが、写真で紹介してるような
バンドソー、パワーカッター、チップソー切断機などです。
バンドソーやチップソー切断機などを用いる場合は、真っ直ぐに切断することができますが、パワーカッターを使用する場合は、直角に切断するのも大変なので、下の写真のような定規を使用することをおすすめします。
パワーカッターを用いてのハンガーレール切断時には、切粉が飛散するので
必ず保護メガネの着用を忘れないように!!
次に行うのが、寸切りボルトを通すため孔あけですが、この時便利なのが、ネグロス電工の『ダクター穴あけ工具』です。
手動式なので電源が必要なく、どんな現場でもすぐに加工取り掛かれるのに加えて一発で正確な孔あけができるので、多くの電気工事士さんが使っているものです。
孔あけ用の刃とダイスは交換部品なので本体さえあれば、いつでも快適な状態を保つことが可能です。
もし、ネグロス電工の『ダクター穴あけ工具』がない場合は、電動ドリルを使う方法もあるので、幾つかドリルとステップドリルを紹介しておきます。
数多くのハンガーレールの孔あけ加工には電気ドリルがおすすめですが、少ない場合には充電式のドリルでも十分です。
写真で紹介しているステップドリルは、12mmまでの孔あけが可能なので、寸切りボルトを通すのに最適な孔も簡単に空けることができます。
ハンガーレールの加工が終われば次に行うのが寸切りボルトの切断作業ですが、これもバンドソーやチップソー切断機などでもできますが、多くの方が全ネジカッターを使っていてると思いますので、現場でよく見かけるものを少し紹介しておきます。
コードレスタイプの全ネジカッターと手動式のものを紹介しましたが、ほかのメーカーからも販売されているので、使いやすいものを選ぶようにしてください。
コードレスタイプにしても手動式のものにしても、切断用の刃が悪くなると切断面にバリが出てナット掛けができなくてイライラすることもよくあるので、そんなときに便利な小物があるので紹介しておきます。
全ネジカッター用トリマは手動式です。
他の2点は、充電インパクトなどに取付けて使用するもので、寸切りの切断面に対して大きく円を描くようにするとイライラするバリが無くなり、ナット掛けがスムーズにできるようになります。
ちょっとした小物ですがあると便利なので、おすすめしておきます。
これで下準備は終わりなので、いよいよハンガーレールを用いた電線管の支持を行います。
まずは壁やスラブなど、ハンガーレールを取付ける位置にアンカー用の下孔を空けなくてはなりませんが、このときに活躍するのがハンマードリルです。
ご存知のように、コンクリートへの孔あけには欠かせない工具なので、既に持っていると思います。
充電式や電気式、集塵機能付などのハンマードリルを紹介しました。
電気工事では、高所での作業や狭いところでの作業が多いので、多くの方が充電式ハンマードリルを使ってています。
私もほとんど充電式のハンマードリルを使っていますが、アンカー打ち込みの数が多い場合や分厚いコンクリートの貫通などには、電気式のものを使っています。
また最近では、埃を出せない現場もあるので、集塵機能付のハンマードリルも必要なときがあるので、持っておきたい電動工具の一つです。
ハンマードリルと共に使うのが、コンクリートビットですが、アンカー打ち込み専用の、こちらのものがおすすめです。
ドリルビットはガイド付きだから、それ以上入ることがなく、一定の深さのアンカー用下孔が空けられるので、最もアンカーの性能を発揮できるように、アンカーの設置ができる上、打ち込み棒も簡単に取付けられて作業効率も抜群ですから、おすすめのドリルビットなのですが、少々お高いのが・・・なので、強くはおすすめしませんが、便利なことは間違いありません。
ここで紹介しているものは、30mmのショートアンカー用ですが、40mmアンカー用のものもあるので、打込みアンカーに合わせて使ってください。
コンクリートアンカーは、こちら
コンクリートアンカーの打ち込みが終われば寸切りボルトの取り付けですが、このときにも便利な寸切り回しという工具があるので、これを利用して効率よく作業を進めましょう。
三種類のものを紹介しましたが、最初のものは充電ドライバーに取付けて使用するものです。
次が、電工ハンマーやモンキーレンチなどを使って使用するものです。
最後が、手動のズンギリレンチです。
便利なのは、最初の充電ドライバーなどに取付けて使用するタイプですが、あまり締め過ぎると寸切りボルトのネジ山が悪くなってナットの締め付け時にスムーズに入らないことがあるので、注意が必要です。
ネジ山が悪くならないという点では、手動のズンギリレンチがおすすめです。
それぞれに特徴がありますが、ウォーターポンププライヤーなどを使って寸切りボルトを固定することを考えれば、断然使ったほうが効率的だし、確実な作業を行うことができます。
ざっと、使用工具や便利な工具を紹介しましたが、このほかにも、まだまだ便利な工具もあるので、ネグロス電工などの電設工具関連メーカーのカタログなどで探してみてください。
こうして考えてみると、ちょっとした作業でも沢山の工具が必要なんですね・・・
こちらで電気工事に使う工具を数多く紹介してあるので、何か探している工具があったら一度覗いてみてください。