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切替スイッチの『ON,OFF』操作結線
前回は、切替えスイッチの基本的な考え方を紹介しましたが、多くの方が、
「これじゃ使い物にならないよ」と思われたことでしょう。
でも、それが解った方は正解なんです。
なぜなら、あれでは電源を遮断することができないため24時間どちらかに電気が供給され続けてしまうので、電気の無駄使いになってしまいます。
そこで今回は、電源を遮断するためのスイッチを一つ加えた結線を紹介するので、より実用的なものになって、実際の電気工事の現場でも活用できるようになるでしょう。
冒頭からお読みいただいたほとんどの方がお気付きだと思いますが、
電源を『ON、OFF』操作するということは、片切スイッチを一つ追加して使用するということです。
ここまで書けば、もう結線も思いついているんじゃないでしょうか。
それでは、単線図を確認して複線図を描いてみてください。
ご覧いただいて解るように前回のものに片切スイッチが一つ加わっているだけです。
後は、電線の条数も何も変っていないので、これまで練習してきたようにジョイント部分での操作ではなく、スイッチボックス内での接続で電源の『ON、OFF』操作を実現することになります。
この接続方法についても、これまでに練習してきた中に答えはあるので、順序どおりに練習を積み重ねた方なら、簡単な問題だと思います。
それでは、複線図で確認してください。
これでジョイントボックス内での結線は終わりで、
後は、スイッチボックス内での接続になりますから、
次の解説図をご覧ください。
片切スイッチの片方と3路スイッチ(0)をわたり線で接続する。
こうして完成した切替スイッチの点滅状態が下のGIFアニメになります。
前回の切替スイッチの基本で練習したものに、スイッチ間のわたり線を1本加えるだけで、電源の『ON、OFF』操作を実現することができるのだから、
電気って面白いものだと私は思います。
このようにさまざまな結線や接続を考えているだけで、自分の思っていたような操作ができるようになったら、もっと他の操作方法ができるんじゃないかと思って探求心が湧いてきます。
だから永年電気工事を生業としているのです。
本当に電気工事ってやり甲斐があります。