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金属電線管の壁面支持方法
金属電線管の曲げ加工について、ハイヒッキーやロールベンダーを使った90°やS字の曲げ加工方法を紹介しましたが、いかがでしたか。
なるべく実際の施行写真や解説図などを多くして、解りやすく紹介したつもりですが、理解していただけたでしょうか。
もし、私の説明で解りにくかったら、『百万人の電気工事』をご覧いただければ、
詳しく書かれていますので、こちらをご覧ください。
『絵とき百万人の電気工事』は、電気工事を行うための基本的な作業手順や施行方法を詳しく書かれているので、金属電線管工事だけでなく他の作業についても簡単に理解できると思います。
一冊持ってると、とっても便利な本なので、新人さんからベテランさんまで、きっと役にたつと思います。
これまでに紹介してきた曲げ加工などが終わった金属電線管の支持方法について書かせていただきますが、支持のやり方も支持する現場の状況によって、使用する材料も支持方法も変ってきます。
例えば、今回紹介する、壁面への支持と中空を飛ばす場合とでは、使用材料も使用方法もまったく違いますし、二重天井内などで寸切りボルトなどに支持するのでは、これもまた違います。
電気工事士だけでなく一般の方でも建物の壁面に電気の配管がされているのを見掛けたことがあると思います。
人目に触れる建物の外壁などに施行するため、電気的に安全な施行を行うのは言までもなく金属電線管の施行は、見た目も重要な要素となってきます。
ですから、使用する材料の選定や施行方法などが大切なのです。
電気工事士に求められるのは、単に電気的な安全性だけでなく、お客様の視点に立った適切な施行も重要だということです。
このように、建物の外観を壊さないようにするために、これから紹介する金属電線管の支持方法を活用してください。
壁面への金属電線管の支持としては、基本的にサドルベースと両サドルによる支持方法とハンガーレールとハンガーサドルを用いた方法の2種類が、代表的な方法でしょう。
このほか、Lアングルなどでのハネ出しの方法もありますが、一般住宅や商業ビルなどではあまり用いませんので、今回は上記2種類の方法について説明します。
使用材料は、下記画像をご覧ください。
<施行手順>
※この際、レーザー墨だし器があると便利です。
これが実物の写真です。 | |
手順6の両(Ω)サドルの取付の様子です。 |
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取付完了後の完成写真。 |
電線管の支持間隔は、
直線上は2m以内とし、状況に応じて間隔を調整する。
ボックスやユニバーサル取付部分については、300㎜以内で支持する。
サドルベースと両 (Ω) サドルを使った金属電線管の支持方法について紹介しましたが、この方法での電線管支持は、単独の配管経路やスイッチなどへの配管など、少ない配管本数のときに多く用いる方法です。
配管本数が多い場合には、あまり利用することはなく、配管本数が多い場面では次に紹介するハンガーレールを用いた方法を活用するので、
『金属電線管の支持方法 (2) 壁面編』をご覧ください。
電気工事に使う工具をお探しなら下記サイトをご覧ください。