レーザー墨だし器の使い方 (1)

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地墨を使ったレーザー墨だし器の使い方
実践 電気工事のカテゴリとして、屋内配線の方法、RC造の埋設配管方法、金属電線管の曲げ加工から配管の支持方法、そして必要な材料や工具などと紹介してこの項目の前には、墨だしの基本的な話を書いてきました。

 

屋内配線では、基本的に構造材に直接ケーブルを支持して行いRC造における埋設配管では、さまざまな関連部材を使用して埋設配管を敷設することは、理解いただけたと思うし、露出配管の注意点などもお解りいただけたと思います。

 

このページでは、レーザー墨出し器の基本的な使い方を紹介したいと思います。
電気工事の中で各機器の取り付け高さを一つ一つ測るのも結構手間のかかるものだし、そんな時にレーザー墨だし器を上手に活用する使い方などを紹介しますので、現場で役立ててください。

地墨を描いて天井の墨をだす方法

電気工事では、直線上に照明器具を取付けたりコンセントやスイッチなどの高さを揃えたりと、さまざまな場面で墨だし作業が必要になるし、電気工事士なら日々の電気工事の中で墨だし作業を行っていると思います。

 

また照明器具やコンセント、スイッチなどのほかにもケーブルラックのライン決めやエアコンの吊り込み位置など、さまざまな墨だしをしていると思うので、既にレーザー墨だし器を使っていることだと思うので、今更つ基本的な使い方ってどうなのかなと思ったのですが、ひょっとするとまだ使ったことがない人もいるんじゃないかと思い直して、こうして書いています。

 

古いレーザー墨出し器は、昼間の明るいところでは視認し辛く使い物になりませんでしたが、パルスレーザーが発売されてからは、建込み配管のような屋外の明るいところでも、簡単に墨だしができるようになって、現場での作業効率も格段によくなりました。
しかし、このパルスレーザーも使いこなさなくては、“宝の持ち腐れ” になってしまいます。

 

私は、パルスレーザー発売当初から使っていて、もう慣れているので代表的な使い方を紹介したいと思います。

 

私の使っているものは、かなりの年代物だから、今では販売されていませんが、基本的な使い方は同じなので、私のもので使用方法を説明します。
とはいっても、今は自宅のちょっとしたDIYの時に使うように自宅に置いていますので、写真撮影は休日に自宅で行ったものですので、多少見辛いところが有るかと思いますが、そこは、ご容赦ください。

 

それでは、下の写真をご覧ください。
レーザー墨出し器セット内容
レーザー墨だし器の内容です。
レーザー墨だし器本体、レーザー受光器、レーザー用眼鏡になります。
このほかにに、専用三脚がセットになっています。

 

レーザー墨だし器のセット内容を確認したところで、早速レーザー墨だし器の使い方を紹介しましょう。

 

通常、照明器具やコンセント、スイッチなどの取り付けの際には、実際に取付位置に印しをつけますが、レーザー墨だし器を使う際は床に印しを付けます。
まずは、下の図をご覧ください。
地墨ポイント図
仮にこの図のようにダウンライトを設置する場合、地墨ポイントを床に罫書き、そのポイントにレーザー墨だし器を設置します。
この際、レーザー下部より、地墨ポイントが照射されているので、そのポイントを合わせます。

 

これで、天井面に十字のクロスポイントが照射されるので、そこを中心にダウンライトの開口を行えば、全てのダウンライトの通りが揃います。
こうすれば、脚立や立馬などの上で墨だしをしなくても済むので、体力的にも楽になるし作業時間も短縮できます。

 

紹介した方法は、ごく一般的なレーザー墨だし器の使い方でしたが、次はパルスレーザーを活用した方法を紹介しますので、続けて見てください。

 

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