金属電線管の中空支持方法

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金属電線管 中空での支持方法
金属電線管の支持方法についてですが、最初に紹介した両サドル (Ω) を用いた支持方法や
ハンガーレールを利用した、壁面への支持方法を紹介しましたが、それぞれ使う場面が違うので、現場の状況に応じてどちらがより良い施工方法か考える必要があります。

 

施工方法の説明に関しては、出来る限り解説図や写真を交えて、紹介したので、現場で電気工事をされている方なら、イメージ出来たと思います。

 

このページでは、前項で紹介したハンガーレールを使った配管支持方法を使って、中空に配管するときの支持方法を紹介します。

 

この方法も電気工事の現場では一般的な方法なので、この機会に覚えて、現場作業に活かしていただけたらと思っています。

中空における電線管の支持方法

電気工事のみならず、空調工事などでも用いられるハンガーレールなので、電気工事士なら既にご知ってると思いますし、使用材料もご存知でしょう。
詳しくは、前項の『金属電線管の支持方法(2)壁面編』で確認してください。
前項では、ハンガーレールを用いた壁面への支持方法を紹介しましたが、ここでは応用編ともいえる中空での電線管の支持方法を紹介します。

 

基本的に使用する材料は、前項の壁面支持のときとほぼ同じなので、新たに用意するものはさほどありません。

 

ただ、それぞれの材料の使用方法が違うので、ここで紹介いたします。

 

使用材料

  • ハンガーレール
  • 3分寸切りボルト
  • 3分ナット、ワッシャー
  • PSプレート
  • PSナット
  • ハンガーサドル

 

施行手順

  1. 配管経路の確認を行い、全体の寸法をだす。
  2. レーザー墨だし器や水糸などを用いて、直線をだす。
  3. 吊りボルト位置を罫書く。
  4. 建物に3分アンカー打込用の下穴を空ける。
  5. アンカーを打込み、吊りボルトをセットする。
  6. 吊りボルトにハンガーレールを取り付ける。
  7. 電線管を持ち、ハンガーサドルで支持する。

 

ハンガーレール吊下げ施工状況のイラスト

 

ハンガーレール取付のイメージは、こんな感じです。

 

ハンガーレールのセットが終わったら、ハンガーレール上に電線管を置き、ハンガーサドルで固定します。

 

ハンガーサドルを用いてハンガーレールに電線管を固定する方法は、
前回の『金属電線管の支持方法(2)壁面編』を参照してください。

 

この中空での電線管支持で用いたPSナットは、照明器具の固定や埋込みや天井吊りエアコンなどの取付にも活用できるもので、菱ナットと呼ばれることが多くPSナットと呼ぶ人は少ないようで、電材店に注文するときも菱ナットで大丈夫だと思います。

 

ハンガーレールを用いた電線管支持方法は、
CVやSVなどのケーブル支持にも応用できますので、パイプシャフトなどの立上げ、引下げの際にも活用してください。

 

それには、専用の支持金具が必要なので、必要な部材はメーカーサイトやWebカタログで確認して、適切なものを使用するようにしてください。

 

 

これらの部材関連のメーカー、南電機株式会社の関連ページを紹介しておきますのでご覧ください。

 

(PDF)

 

施工方法なんかも、図解されているので参考になると思います。

 

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