圧着用ハンドプレスの使い方

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圧着結線でのハンドプレスの使い方
電気工事に欠かせない圧着作業ですが、電気工事士免状を取得されているみなさんなら、この作業の重要性とその方法をご存知だと思います。

 

求められるのは、確実な圧着と絶縁、そして正確な結線です。

 

その圧着作業の方法を改めてご紹介しておきますので、参考にしていただき、より確実で安全な結線作業を行ってください。

ハンドプレスによる圧着手順

VVFケーブルやIVケーブルなどさまざまなケーブルの接続に用いられるハンドプレスによる圧着接続ですが、電気工事士のみなさんは、日々の現場作業で行ってると思います。

 

そんな手馴れたハンドプレスを用いた圧着接続作業ですが、改めてその手順を確認しておきたいと思います。

 

ハンドプレス圧着結線の手順①の写真です。

適度にケーブル被覆を剥きリングスリーブを挿入する。
  (写真は、1.6×2C リングスリーブ 小)

ハンドプレス圧着結線の手順②の写真です。
使用するハンドプレスです。
ハンドプレス圧着結線の手順③の写真です。
スリーブ中心部を圧着するようにセットする。
ハンドプレス圧着結線の手順④の写真です。
ハンドプレスのハンドルが戻るまで握る。
ハンドプレス圧着結線の手順⑤の写真です。
圧着完了後。
リングスリーブに( ○ )の刻印がされる。
ハンドプレス圧着結線の手順⑥テープ巻き絶縁処理の写真です。
絶縁テープを規定数巻く。
ハンドプレス圧着結線の手順⑥のトーメイキャップ使用写真です。
絶縁用キャップの使用例。

 

ハンドプレスを用いた圧着接続もそんなに難しい作業ではありませんが、使用するリングスリーブとハンドプレスの圧着位置を間違うと接触不良や断線などを起こし、事故の原因となるので、リングスリーブの選定やハンドプレスの使用には注意が必要です。

 

また、絶縁テープを巻く際も、規格どおりの施工が求められますので、この辺は、電気工事士試験のときを思い出して、基本を着実に行うことが大切です。

 

リングスリーブの適応規格に関しては、下の表をご覧ください。

 

 

電線断面積合計により使用するリングスリーブが異なる。

電線断面積合計 スリーブサイズ 最大使用電流
8sq以下 E小スリーブ 20A以下
8sq~14sq E中スリーブ 30A以下
14sq以上 E大スリーブ

※1.6mmを2sq、2.0mmを3.5sq、2.6mmを5.5sqとして加算して選びます。
  (Sq=スクウェア)

 

 

具体的な適用電線数に関しては下の表をご覧ください。

 

◆リングスリーブ適用表

同一太さの電線使用時
1,6mm 2,0mm 2,6mm
E小スリーブ 2(特小)
3~4 2
E中スリーブ 5~6 3~4 2
E大スリーブ 7 5 3
異なる太さの電線使用時
E小スリーブ

1.6mm 1本 + 0.75mm 1本1.6mm 2本 + 0.75mm 1本
2,0mm 1本 + 1,6mm 1~2本

E中スリーブ

2,0mm 1本 + 1,6mm 3~5本
2,0mm 2本 + 1,6mm 1~3本
2,0mm 3本 + 1,6mm 1本
2,6mm 1本 + 1,6mm 1~3本
2,6mm 1本 + 2,0mm 1~2本
2,6mm 2本 + 1,6mm 1本
2,6mm 1本 + 2,0mm 1本 + 1,6mm 1~2本

E大スリーブ

2,0mm 1本 + 1,6mm 6本
2,0mm 2本 + 1,6mm 4本

 (株式会社ニチフ端子工業参考資料より)

 

こちらの表を適切なリングスリーブ選定に活用してください。