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RC埋設配管敷設作業について
電気工事は、先に紹介した木造住宅などの配線工事から今回紹介するRC(鉄筋コンクリート)などの建物の埋設配管工事など、さまざまな建物、建築方法に対応しなくてはなりません。
木造住宅などでは、屋内の構造材などに直接配線するのが一般的ですが、RC造の場合は、コンクリート打設前に配管材を敷設することになり、その作業は、木造住宅などの配線作業に比較しても、かなり大変な作業だと言えるでしょう。
しかし、電気工事を行う上では、木造住宅同様、最終的にはケーブルを通して送電するという点では、同じですから、施工前に施工図面の確認をしっかり行い、埋設管敷設忘れなどをしないようにするのが、最も重要です。
RC造などの埋設配管敷設作業について簡単にご紹介しますので、みなさんの現場作業の参考にしていただければ幸いです。
まずは、埋設配管工事とは、どんなものなのかイメージしていただくためにPanasonic電工のWebカタログに掲載されているイメージ図をご覧ください。
RCなどでの埋設管敷設作業では、ご存知のようにCD管やPF管といった埋設管を使用します。
これらの埋設管を鉄筋の間に敷設し、コンクリート打設後にケーブルを入線して、電路を形成します。
それとともに、スイッチボックスや照明、火報などの機器取付け用のボックスも敷設しなくてはなりません。
その際使用するのが、下記のようなボックスです。
スイッチボックスなどには、中型四角 アウトレットボックスを使用し、照明などの取付け用には、八角コンクリートボックスを使用します。
八角コンクリートボックスは、中継用ボックスやジョイントボックスとして用いる場合もあります。
これらのボックスを敷設するときには、ヌリシロカバーも合わせて使用し、仕上げ段階でのスイッチや照明器具などの取付ができるようにしておきます。
このほかに、CD管やPF管のさまざまな部材を使用し、建込みやスラブなどでの埋設管敷設を行います。
余談になりますが、これらのボックスは、電気工事士の間では、中型四角 アウトレットボックスを“ヨンヨンボックス”と呼び、八角コンクリートボックスは、“八角ボックス”や、ただ単に“八角”と呼ぶこともあります。
みなさんも実際の現場作業の時に、このように呼んでいるのを聞いたことがあるでしょうし、ひょっとすると自身も使ってたりしませんか。
これらの材料を使用して埋設管敷設作業を行うわけですが、建込み配管やスラブ配管などの現場は、足場も悪く、釘などが散乱している場合もあるので、事故やケガなどの危険も伴いますので、慎重な作業が必要となります。
また、建込み配管やスラブ配管などでは、仮枠大工さん、鉄筋屋さん、ガス、水道などの設備屋さんなど、数多くの職種の職人さんと同時に作業することも多く、それぞれの作業の邪魔にならないように配慮しながらの作業となるので、現場での人間関係も大切になってきます。
かつては、電気工事といえば、現場作業の中でも軽視されがちで、仮枠大工や鉄筋屋などから嫌がらせや邪魔をされ、電気工事をさせてもらえないこともありましたが、今では、そんなことも少なくなり、電気工事もやりやすくなっていると思います。
しかし、一部の現場では、今でも嫌がらせなどが横行し、手土産を要求するようなこともあるようです。
しかし、それらの業者は、建築現場から排除されつつあり、いずれは、建築現場から姿を消すことになるでしょう。
建築現場では、どの業者も必要であり、どの業者が偉いなどということは無く、みなさんも自信を持って、電気工事を行うようにしてください。
喜んでいただける建物を造り上げることが、最大の目的ですから、各業者間のコミュニケーションを十分とり、各業者が持てる力を最大限に発揮して、すばらしい建物を完成させましょう。
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