スポンサーリンク
サイト内に一部広告が含まれています。
電気工事を行う中で耐火構造物を貫通して配管を伸ばしたり、ケーブルを通したりすることがあり、
外壁やスラブ等の躯体構造物を貫通することもあれば、天井内に設けられている防火隔壁のように、耐火ボードで仕切られたところを貫通することもあります。
ご存知のように、一言で貫通部分の防火処理といっても、その素材や建物としての重要性、延焼防止に関わる消防・建築基準法で定められた耐力等により処理方法が異なります。
また、貫通部に使用する材料の種類でも処理方法が変わってくるので、全てを覚えておくのも中々大変なことですので、
こちらで比較的簡単な防火処理の方法をご紹介いたしますので、現場作業や見積もりの参考にしてください。
防火区画貫通部の処理として最も簡易的なのが、これからご紹介する耐火パテによる防火処理の方法です。
耐火パテの中にも幾つか種類があり、それぞれ使用できる条件が定められていますので、まずはその使用状況を表にしておきましたのでご覧ください。
| 貫通部使用材 | NF-11 TF | NF-12 HM |
|---|---|---|
|
ケーブル直配線 |
使用可 | |
|
鋼製電線管配線 |
使用可 |
|
|
可燃性配管 |
使用不可 | |
※この表は、日東化成株式会社のプラシールの資料を参考にさせていただきました。
日東化成のプラシールは現場でもよく使われているので知ってると思いますし電材店でも普通に在庫として有るものなので、すぐに手に入るので重宝されている防火処理材だと思うので資料もそれを参考にさせていただきました。
耐火パテ(プラシール)は、使い方も簡単で基本的には電線管やケーブルの貫通材を通した後の隙間に充填するだけなので施工時間も短時間で済みますし、特別な技術も部材も必要ないので、新人電気工事士でも簡単に防火処理を行うことが出来るのが最大の利点です。
なので電気工事だけでなく、エアコンの配管を貫通した後処理にもよく使われていますし、設備工事でもたまに使ってるのを見掛けるくらいです。
詳しい施工方法に関しては、下記リンクでご確認ください。
ご紹介しておりますメーカー資料の中の【NF-5DS-N】は、すでに販売が終了しているので、
新しい【プラシールFP-01】を使うようにしてください。
尚、使用前には、必ず下記ページで施工条件等をご確認ください。
間違った使い方をすると消防に指摘され、消防検査不合格という事にもなりかねないので十分注意するようにしてください。
ここまでが簡易的な防火処理の方法と使用材料でしたが、現場の施工条件等を考慮して、この方法でも問題ないことを確認してから施工するようにしてください。
電気工事では、ケーブルラックやバスダクト等を用いて別区画に電気を供給するために壁を貫通して繋ぐこともよくあることです。
そんな時には、簡易的な耐火パテでの処理は認められていないので、ほかの工法を用いて防火処理しなくてはなりません。
そこで、ケーブルラックやバスダクト貫通部の処理でよく用いられる施工法として、
『プロセレクト工法』というものがあります。
現場で電気工事をされている方ならご覧になったことがあると思います。
※この写真は、セキスイのカタログから抜粋したものです。
施工方法は、ケーブルラックやバスダクトを用いてケーブルを敷設した後に貫通部を塞ぐだけのことなので、
考え方としては簡易的な耐火パテの施工と同じだと思っても間違いではありません。
防火処理全般が貫通部分を塞ぐだけのことですから、いかに孔を塞ぐかということに尽きます。
ただ、そこに消防法による防火区画の基準が関連してくるので、様々な施工法を用いて、いろんな材料を使いながら確実に施工しなくてはならないので電気工事士も最低限、電気工事に関連する消防法の内容を知っておく必要があると私は思っています。
ケーブルラックやバスダクト等に用いる『プロセレクト工法』に必要な材料や施工方法の確認には、セキスイのカタログが分かりやすいと思いますし、ほかの材料や施工法も確認できるので最適だと思ったのでPDFで公開されているリンクを掲載しておきますのでご確認ください。
この工法の注意点は、複数のケーブルが通っているので隙間なく充填することが最も重要で、
消防検査では、充填部にライトを充てて、隙間から漏れる光を見て検査することがあり、かつて私もこの検査で充填不十分として指摘を受けた経験がありますので、
事前検査でも同じようにライトで照らして、隙間がないか確認することをお薦めいたします。
防火区画の確実な確保も電気工事の大切な仕事ですので、疎かにせず確実な施工を心掛けるようにしてください。
防火区画の確実な密閉を消防法は求めていますし、消防検査でもその点が厳しく検査されます。
そこで重要なのが
これらの項目です。
中でも消防署との事前協議が最も重要で、防火処理の方法などを詳しく聞いて、抜かりなく行うことで消防検査に合格することができます。
各消防署の検査担当によって、基準がマチマチなところがあるので、
一度合格したから「次も大丈夫だろう」と思っていると痛い目に遭うこともあるので、事前に確認しておくべきですし、
適切な材料と確実な施工が最も大切です。
もちろん見積もり段階で防火区画処理材を見積もりに含めることも忘れないでください。
これだけでも、馬鹿にならない金額なので、忘れると大損害です。
次へ進む
墨出しの基本
カテゴリーTOPへ
実践電気工事 (配線と配管)
こちらで電気工事に使う工具をご紹介していまので、お探しのものがございましたらご覧ください。
スポンサーリンク