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金属電線管のS字曲げ加工寸法早分かり
金属電線管を使ったS字曲げ加工時の寸法を一目でわかるように、寸法図と早見表にしてみました。
金属電線管の90°曲げ加工寸法は紹介しましたが、今回はS字曲げ加工を施した金属電線管を複数並べて配管するときの曲げ加工寸法を紹介しておきます。
電気工事の現場では、日常的に行われている金属電線管にS字曲げ加工を行い、複数並べて配管する工事ですが、その曲げ加工を行う墨出し作業時の寸法取りは、90°曲げ加工時とは、比べ物にならないほど複雑です。
しかし、そんな複雑な寸法取りも電気工事現場の作業中に、のんびりと計算しているわけにはいきません。
ベテランの電気工事士さんは、すでに、その寸法が頭の中に入っているので、いとも簡単に寸法出して曲げ加工を行いますが、新人さんや経験の浅い電気工事士さんでは、そうもいかないでしょう。
そこで、S字曲げ加工を複数行い、並べて配管するときの寸法出しの参考になればと、このページをアップしましたので、現場での墨出しの参考にしてもらえればと思います。
また、現場の共通仕様として使えば、全ての電気工事士さんが同じ寸法で曲げ加工を行うので、仮に違う場所で同じ作業をしていても仕上がりは、同じになるはずだから、作業の統一性も担保されると思います。
それでは、下記の解説図からご覧ください。
E管などの金属管での30°曲げ加工を施した配管を複数並べたときの寸法図をご覧ください。
ご覧のように、配管間隔100mmで曲げ仕上がり400mmとして描いてあります。
実際の現場では、ここまで大きなS字曲げ加工を行うことは、少ないと思いますが、解説図作成上、このような寸法で描きました。
この寸法図だけでも、理解いただけると思いますが、次の解説図もご覧ください。
この解説図で解るように、基本的な曲げのアールは、真円によるアールとなります。電気工事における曲げ加工は、基本的に真円によるアールを基準とし、楕円などのアールを用いることはありません。
ですから、S字曲げ加工においても真円でのアールを求める必要があるんです。
今度は、45°での複数配管のS字曲げ加工の寸法をご覧ください。
これで、曲げ角30°と45°の寸法が解かると思いますが、これでは、まだ現場作業ですぐには、使いにくいと思うので、寸法を表にしておいたので、現場での確認も容易に出来ると思います。
私のサイトでは、他のサイトのように小難しい計算式などは、一切紹介していませんが、計算式などは他のサイトの方にお任せして、すぐに役立つように全て図解しておきましたので、明日からの現場作業に役立つと思います。
これなら誰がS字曲げ加工を行っても、ほぼ同じような仕上がりになるはずですが、後はベンダーの使い方次第ということなので、みなさんの腕の見せ所ですから、かんばってください。
※あくまで、参考寸法ですから、施工の際には、現場の仕様に従って施工するようにしてください。
実際の曲げ加工は、下記よりご覧ください。
電気工事に使う工具をお探しなら下記サイトをご覧ください。