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エアコン取り外し時のポンプダウン方法
引越しやリフォームに伴う、エアコン移設時に行わなくてはならないのが冷媒ガスの回収作業、通称ポンプダウンです。
ポンプダウンをしっかり行わないと引越しやリフォーム後にエアコンを取り付けたとしても、冷媒ガス不足で運転できないこともよくある話です。
私は、個人的に友人宅で移設エアコンの取り付けを依頼されることがありますが、引越し業者が取り外したエアコンの中には、ポンプダウンを行わずに取り外されているものもあり、せっかく取り付けても運転できず、ガスチャージを行わなくてはならないということが何度かありました。
また先日、このポンプダウンについてご質問をいただきました。
「引越しを自分で行うのに、エアコンの取外し手順を教えてください」
思い返せば、エアコンの取り付けに関しては紹介しましたが、取外し手順については、紹介していませんでした。
そこで、今回は、冷媒ガス回収(ポンプダウン)の手順を紹介します。
引越しやリフォームでエアコンを移設することは、よくあることです。
また、引越しやリフォームでなくてもエアコンを買い換えて、それまで使っていたエアコンを譲渡したり、他の場所に取り付けるなんてことも、あると思います。
そんなときに行うのが冷媒ガスの回収作業ですが、手順を間違うと冷媒ガスの回収がうまくできず、移設先で取り付けても冷媒ガス不足で運転できないことに・・・
「せっかく手間と貴重な時間を使って、エアコンを取り外したのに・・・」
なんてことにならないように、ここで手順をしっかり確認してください。
それでは早速、冷媒ガス回収作業手順を紹介しましょう。
現在のエアコンは、セパレートタイプの室内機と室外機に分かれたものなので、移設するには冷媒ガスを室外機に回収しなくてはなりません。
そのためにまず最初に、室外機の冷媒管接続口のカバーを外します。
取り外すと中はこんな感じです。
メーカーにより多少の違いはありますが、どのメーカーのものも基本的には同じです。
次に、冷媒管のバルブキャップを取り外します。
写真の矢印部分です。
ここまでできたらエアコンを運転させ、室内に冷気が出るのを確認してください。
確認できたら、冷媒管の高圧(細い方)のバルブを六角レンチを使ってしっかり閉めてください。
そのまま、数分放置します。
一般的な、直下に室内機があるような設置の場合、2~3分程度で冷媒ガスの回収は完了しますが、冷媒管の長さが長い場合は、倍以上掛かることもあるので、注意してください。
この際、エアコンの運転は、必ず冷房運転で行ってください。
暖房運転では、ポンプダウンできません。。。
冬季などで、冷房運転できない場合は、室内機にある『応急運転』を利用してください。
数分経ち、冷媒ガスが回収できたら、低圧側(太い方)のバルブを六角レンチを使って、こちらもしっかり閉じてください。
これで冷媒ガスの回収は、終わりです。
その後、エアコンの運転を止め、電源プラグを抜いて室内機と室外機を取り外します。
この際、内外を繋いでいる冷媒管も電源ケーブルも切断してもかまいません。
切断しても何の問題もありませんが、室内機側は接続部分より外側で切断してください。
もし間違って、内側で切断してしまうと、修理しなくてはなら無くなって無駄な出費となってしまうので、十分注意してください。
また、切断した冷媒管の切り口は、ビニールテープ等を使って異物が侵入しないよう、しっかり養生してください。
機械内に異物が混入すると、機械故障や破損の原因となります。
以上でエアコンの冷媒ガス回収作業は、終了です。
作業的には、簡単だと思います。
手順さえ間違わなければ、一般の方でもできると思いますが、その際は、自己責任でお願いいたします。
取外したエアコンを自分で処分しようと考えている方は、こちらのサイトを参考にしてださい。
リサイクル法に乗っ取った処分方法を詳しく紹介されています。
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