冷媒管の曲げ加工について

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銅管ベンダーを使った曲げ加工方法
前項までで簡単なエアコンの取付は、できるようになると思いますが、エアコンの取付でも冷媒管の設置状況によって、建物全体や室内の雰囲気を壊してしまうおそれがあるので、整然とした配管を求められるので、コーナー処理もキッチリ行わなくてはなりません。

 

そんなときに使用するのが銅管ベンダーですが、その種類もさまざまなので、代表的なレーバー式チューブベンダーを使った曲げ加工方法を紹介しておきますので、参考にしてください。

レバー式チューブベンダー

エアコン取付工事を行うときに、よく使われる『レバー式チューブベンダー』なので、エアコンの取付作業を行っている方ならご存知だと思いますが、エアコンの取付工事をこれから始める方や、これまで銅管ベンダーを使ったことのない方のために、こちらで『レバー式チューブベンダー』を使った曲げ加工方法を紹介したいと思います。

 

レバー式チューブベンダー』とは、どんな物か下の写真をご覧ください。

 

レバー式ベンダーの画像です。

 

各サイズの銅管を曲げるために、曲げる銅管サイズに合わせて使用します。

 

ルームエアコンのような2分3分くらいなら、手で曲げてもさほど苦労することもないでしょうが、サイズが大きくなれば手で曲げるのは困難ですし、仮に曲げられたとしても冷媒管の潰れや折損などの危険があるので、銅管ベンダーが必要になります。

 

一般的に、エアコンや冷凍機を扱う業者は、紹介したような
レバー式チューブベンダー』もしくは、『ラチェット式ベンダー』や『油圧式ベンダー
などを使っています。

ラチェットベンダー 油圧ベンダー
タスコ(TASCO) ラチェットベンダーセットTA512Cのリンク画像です。 タスコ(TASCO) 油圧ベンダーリバース TA512HB-S 正逆セットのリンク画像です。

いずれも冷媒管の曲げ加工を行うという点では同じなのですが、それぞれに特徴があり、使用するシーンに合わせて使うことでより正確で整然とした配管が行うことができるようになります。

 

今回使用方法を紹介する、『レバー式チューブベンダー』は、180°の曲げ加工が行えるので、複雑な配管経路にも対応できるので、多くの方が使用されていて、冷媒管加工工具としては、スタンダードなものだと言えるでしょう。

 

レバー式チューブベンダーの曲げ加工方法

まず最初にお断りしておきます。
ここで『レバー式チューブベンダー』の使用方法を紹介するのに使うのは、写真のものですが、他のものも基本的な使用方法は同じです。
因みにこれは、個人使用のために購入したもので、自宅に保管してあるものです。
FUSO レバー式チューブベンダ MINI-Miniセット FS-510M

使用方法

本体は下の写真のように専用ケースにすべてが収まっていてコンパクトです。

 

FUSO銅管ベンダーセット内容紹介写真

 

<手順1>
曲げ加工を行うガイドとハンドルをセットする。

 

FUSO銅管ベンダーセット状態の写真

 

<手順2>
曲げ加工を行う仕上がり寸法を罫書く。
先端から100mmで曲げ加工を行うのであれば、先端から100mmの位置に罫書く。

 

曲げ加工寸法罫書写真

 

 

<手順3>
画像のようにガイドの端を罫書き位置に合わせる。

 

曲げ加工始点合わせの写真

 

 

<手順4>
ハンドルをしっかり持ち、ガイド側を90゜の位置まで曲げる。
この際、角度を確認しながら行うこと。

 

ベンダーハンドル操作写真

 

 

<曲げ加工終了>
先端から曲げ終わりまでが100mmとなる。

 

曲げ加工終了後の写真

 

※仕上がり寸法は、先端から銅管のセンターとする。
加工寸法確認写真

 

こうして、銅管ベンダーを使えば、思い通りの曲げが出来て配管作業も効率よく出来る上、仕上がりもとても良いものになります。

 

ルームエアコンでも屋内配管の際に、化粧ダクトを用いることが多いので、コーナー部材などは小さく、小さなアールが要求されます。
そんなときでも銅管ベンダーがあれば、思い通りに曲げ加工を行って無理なく収めることが出来るので、後々のトラブル解消にもなるので、銅管ベンダーを使うことをおすすめします。

 

つまらないトラブル回避や手直しを避けるためにも専用の工具を使って、より良い仕上げを心掛けてください。

 

ちなみに紹介した、『FUSO レバー式チューブベンダセット』だったら、一般的なルームエアコンから小型の業務用エアコンまで対応できるので、お得感はあると思います。

 

とは言っても、あくまで簡易的なベンダーなので、あまり多くは望まないほうがいいと思います。

 

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