スポンサーリンク
サイト内に一部広告が含まれています。
電気工事業者登録時に備え付け義務のある機器の一つとしてあげられている絶縁抵抗計(メガーテスター)は、電気の安全を確認する重要な機器です。
建物の配線に漏電などの不具合がないか確認する機器ですので、定期的な校正が必要です。
絶縁抵抗の値に誤差が生じると、建物全体の絶縁状態の不具合にも直結します。
その結果、漏電や感電などの電気事故の危険性が高まります。
そのような建物は、引き渡すことができないので、多大な手間と労力をかけて、改修しなくてはなりません。
そうならないためにも、配線終了時や壁天井の施工後、そして竣工前の最終検査の時のように折に触れて検査を行いデータを保存しておくべきです。
そのためにも、基本的な測定方法を覚えておく必要がありますので、こちらで詳しくご紹介いたします。
建物の絶縁状態を確認する絶縁抵抗計にもデジタルとアナログがあり、さらに複数レンジを備えたものもございます。
デジタルとアナログの絶縁抵抗計(メガーテスター)をご覧ください。
| デジタル絶縁抵抗計 | アナログ絶縁抵抗計 |
|---|---|
![]() |
![]() |
デジタルとアナログの絶縁抵抗計ですが、一例ですので他のメーカーからも、いろいろなものが販売されていますので、業務内容に応じたものをお選びください。
ご紹介しているデジタル絶縁抵抗計は、50V~1000Vの5レンジモデルです。
アナログ絶縁抵抗計は、100V/500Vの2レンジモデルです。
レンジ数や定格測定電圧は、電気工事の内容で変わってくるものですので、適切なものを選ぶことが大切です。
絶縁抵抗を測定する現場は、新築、リフォーム、漏電改修現場、工場などで新たに機械を入れたときなど、現場の状況に応じて行います。
いずれも、正確な測定が求められるものばかりですので、使用機器も正確でなければなりません。
測定方法は、基本的にどれも同じです。
大前提として、完全な停電状態であることを確認してから測定をはじめてください。
絶縁抵抗の測定には、しっかりとした接地極が必要です。
絶縁抵抗計のアース側を接地極につないだ状態で、対象となる回路にテストリードをあてて測定していきます。
絶縁測定は、機器のアース側を分電盤や配電盤に設けられているアース端子につないでからはじめます。
その後の手順をご覧ください。
この時点で、不良箇所がなければ、建物全体として良好な状態だと判断できます。
しかし、分岐回路の一つでも不良があれば、値が悪くなるので、その時点で改修が必要と判断しなくてはなりません。
この時点では、主幹ブレーカーの二次側で測定しているので、建物全体を測定している状態なので、個別の回路の測定が必要になります。
測定時の注意点
絶縁抵抗測定を行う前に、必ず回路が停電していることを確認してください。
また、インバータ機器や電子制御機器が接続されたまま測定すると、印可する電圧で機器を損傷するおそれがあります。
必要に応じて回路から切り離すようにしてください。
主幹ブレーカーの二次側で測定した段階で「U・W」いずれかの相が不良となった場合、不良となった相に連結されている個別のブレーカーを全て「OFF」にします。
この状態で、主幹ブレーカーの不良側相にテストリードを付けた状態で、個別ブレーカーを一つずつ「ON」にしていきます。
全て「OFF」状態だと、不良箇所がつながっていないのと同じ状態なので、絶縁不良は検知されません。
しかし、一つずつ「ON」状態にすることで、不良箇所がある回路を「ON」にしたとき、絶縁不良の値を示します。
この時点で、不良箇所がつながった回路が特定できますので、後はその回路に接続されている配線器具や照明器具などを順番に取外していきます。
こうすることで、絶縁不良の原因を特定することができるので、不良箇所を改修して再度全体として測定します。
これで問題なければ、改修した箇所だけの不良ということが確定できます。
仮にここまでしてもなお、不良状態が続くようなら、端末機器の問題ではなく、配線の途中で何らかの絶縁不良が発生していると考えられますので、できることなら、結線部分で一本ずつ切り離しながら、測定を続けます。
この時も不良箇所がある配線を切り離した段階で、値は戻ります。
その後、不良を示した配線を切り離して新たに配線し直して、元通り結線し、再度測定します。
ほとんどこの段階で、完全に良好な状態になるはずです。
1箇所でも不良な値が出ると、原因の特定、改修に多大な時間を要することになるので、工事途中の改修が容易な状態で中間測定をしておくと、最後に大変な思いをしなくて済む可能性が高いので、中間での絶縁測定をおすすめします。
絶縁抵抗測定は、建物内の電気の安全を担保するのに欠かせない測定です。
電気工事士として、最善の方法で工事を行っても、何らかの原因で絶縁不良になることも考えられるので、最終的な測定を怠り、絶縁不良のまま送電してしまうと、後々漏電が発生し、最悪電気火災の原因になることも考えられます。
そうならないためには、竣工前の確実な絶縁測定が欠かせません。
その結果不幸にして、絶縁不良が発覚したとしても、大事故につながる前に気付けたことを良しと考えるべきです。
竣工前なら、ゆっくり時間をかけてでも、原因を追究できますし、確実な改修が可能です。
電気工事の段階で完璧な工事を行っても、建物の内装工事などが進むにつれて、配線を傷付けられることも少なくありませんので、ある意味、改修作業は付き物だと思っておいた方がいいかもしれません。
最終的には、いかにして完璧に改修するかが問われ、技量を試されることになるので、原因の特定手順や改修方法を熟知しておくことが求められるということです。
カテゴリーTOPへ電気工事の実務で役立つ基礎知識
![]()
PDF形式ファイルを見るには、Adobe Acrobat Readerが必要。
取得していない方は、上記アイコンをクリックし、(無償)ダウンロードしてください。
スポンサーリンク