【接地(アース)線の選定】計算式と早見表で最小サイズを確認

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接地工事の重要性は、電気工事士なら認識されているでしょう。


正しく測定して、規定値をクリアしたとしても接地(アース)線の選定を間違うと、求められる性能を十分発揮出来ず、結果的に感電事故や機器の損傷などを招いてしまいます。


そうならないためにも接地(アース)線の選定にも注意すべきです。


簡単に選定できる計算方法をご紹介するとともに、一目で分かるように一覧表も掲載していますので、ご活用ください。

接地(アース)線の選定について

接地線の選定につきましては、内線規定の中にも示されているので、この規定を確認して接地線の選定を行っておられることでしょう。
内線規程は、適切な電気工事を行ううえで大切な指針ですので、折に触れて必要な内容を確認することが大切です。


しかしいろいろな現場を見ると明らかに細すぎるものや、逆に太すぎるものを見かけることがよくあります。
細いよりは太いほうがまだましですが、いずれにしても内線規程を確認しておけば、このようなことにはなっていないでしょう。



簡易な計算で分かる適切な接地(アース)線

適切な接地(アース)線を選定するのに内線規程を開いて該当する項目を探すのは大変です。


そこで、内線規程にも掲載されている簡単な計算式をご紹介いたします。
その計算式がこちらです。


AT×0.052=接地線最小太さ


簡単な計算式です。

  • AT(アンペアトリップ)=遮断器の容量です。
  • 0.052=短時間の地絡電流で溶断しない最小断面積を求めるための値です。


例えば、対象となるMCBが150AT(アンペアトリップ)だとすると、


150AT×0.052=7.8
ですので、接地(アース)線の最小サイズは「8sq」以上になります。


このように現場でも簡単に計算することで、適切な接地(アース)線で施工することができるので、思わぬ電気事故につながる危険も回避することができます。


また、無駄に太いケーブルを使うこともなくなるので、経費の削減にもなります。


AT×0.052計算の根拠

「AT×0.052」は、内線規程に示されている「短時間の地絡電流によって接地線が溶断しない最小断面積」を簡易的に求めるための計算方法です。


ただし、実際の接地線サイズは次の条件によって変わる場合があります。

  • 接地方式(A種・B種・C種・D種)
  • 地絡継電器の動作時間
  • 配線長
  • 使用する導体の種類
  • 電路の短絡電流

最終的な施工にあたっては最新の内線規程および設計条件をご確認ください。



接地(アース)線選定の早見表

現場で計算するのも面倒なときもあると思いますので、30AT~400ATまでを計算したものを掲載しておきますので、ご覧ください。

遮断器容量 最小サイズ 適用サイズ
30AT 1.56 2sq
40AT 2.08 3.5sq
50AT 2.6 3.5sq
60AT 3.12 3.5sq
75AT 3.9 5.5sq
100AT 5.2 5.5sq
125AT 6.5 8sq
150AT 7.8 8sq
175AT 9.1 14sq
200AT 10.4 14sq
225AT 11.7 14sq
250AT 13 14sq
300AT 15.6 22sq
350AT 18.2 22sq
400AT 20.8 22sq

※上記の接地線は、最小サイズですので施工の際は内線規定を確認し、安全を考慮して選定してください。

安全を考えると、1サイズ、2サイズ上のものにするのが望ましいと思いますが、工事代金との兼ね合いもあるので、むやみに太いケーブルにするのも経費の無駄になるので、最終的には現場の判断にお任せいたします。


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