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電気工事だけでなく、建築に携わるすべて業者さんに必要な
墨だしに必要な基本のお話です。
これが、理解できてなくては、
電気工事の現場に行っても、何も出来ないことになりますから
絶対に知っておかなくてはならないことですので
しっかり、覚えるようにしてくださいね。
とは言っても、基本さえ覚えてしまえば、
誰にだって、簡単に墨だし作業は、行えますから、
間仕切りも何もない状態でも、
図面上に指示された位置に配線することも出来ますので、
作業自体が滞ることは、ありません。
逆に言えば、この基本を知らなければ、
何も出来ないということですから、
しっかり覚えてくださいね(^_-)-☆
電気工事だけでなく、建築工事では、墨だし作業が基本です。
RC造の建物での建込み配管やスラブ配管などでも、
図面を読み解き、指定された位置に各機器を配置しなくてはなりませんし
屋内での配線作業においても、同じですから、
作業前の墨だし作業が重要になります。
この墨だしの段階で、間違ってしまうと、
その後の作業すべてが、くるってしまい、
建築会社や施主様の求める建物に仕上げることは、出来ません。
それは、ペナルティーの対象となり、
手直しに掛かる費用の負担を求められ、多大な損害を招いてしまい、
大きな赤字を出してしまうことに直結します。
資金力のない会社では、致命傷となることもあり、
倒産ということにも成りかねません。
それほど、重要な作業であることを、肝に銘じて、行わなくてはならないのです。
墨だし作業が、重要であることを認識していただいたところで、
みなさんに質問ですが、
みなさんは、どのように墨だし作業を行っておられますか?
図面に記載されている、縮尺を基に、実際に寸法を測ってますか?
これも、あながち間違いではないのですが、
仕上がり図面などは、コンクリートの状態から、
ウレタン吹き付けや、ボード仕上げなどを行いますから、
コンクリート面からその仕上がり分を考慮して墨だしを行わなくてはなりません。
また、コンクリート面がきっちり収まってればいいのですが、
バチッたりしていれば、正確な寸法を追い出すことは、困難です。
結果的に、間違った墨を出してしまうことになり、
仕上がりも、指示どおりのものにならないことになりますから、
ペナルティーの対象となってしまいます。
こんなことがないように、建築図面には、基準線を記してあります。
多分、みなさんも図面の中に基準線があることは、ご存知だと思いますが、
ご存知でない方のために、簡単な図面を描いておきましたので、ご覧ください。
簡単な図面ですが、十分基準線の存在はご理解いただけると思います。
図面上で壁芯の基準線が描かれていますが、
その基準線にそれぞれ、「X」「Y」の数字が記入されています。
これが、建物の図面上の基準線になります。
この図面では、「X」側が、①~⑤まで、
「Y」側が、①~③までとなっています。
建物は、この基準線を基本として、建ちあがりますから、
すべての業者が、この基準線を基に工事を進めることになります。
スラブ配管などでは、壁芯から追い出せば、求める距離は出ますが、
コンクリート打設後に、壁芯を一々出すのは面倒です(>_<;)
そこで、建築会社側で、各基準線を出してくれます。
私たち、電気工事士やそのほかの業者は、この基準墨を基にして
内装工事の墨だしを行うのです。
その基準墨とは、こんな感じです。
今回は、紹介のために、図面上に描きましたが、
実際の建築現場では、コンクリート上に描かれています。
この基準墨の見方は、下の図をご覧ください。
ご覧いただいてお解かりのように、
図面上の基準線から1.000mmのヨリ墨が記されています。
仮に求める寸法が、基準墨から3.000mmだとして、
計測方法を簡単な説明図で紹介しておきます。
<実寸計測する場合>
基準墨にスケールの1.000mm(1m)を合わせ、
寸法計測の3.000mmに記しをつける。
<ゼロ計測する場合>
基準墨にスケールのゼロを合わせ、
壁芯からのヨリ分(1.000mm)を引いた2.000mmに記しをつける。
<100キリ計測する場合>
基準墨にスケールの100mmを合わせ、
壁芯からのヨリ分(1.000mm)から100mmを引いた900mmを実寸法(3.000mm)から引いた
2.100mmに記しをつける。
こうして、基準墨と基準線を利用して、
各機器の取付け位置を正確に計測して、取り付けていき、
施主様の求める建物を仕上げていくのです。
みなさんも、正確に墨だし作業を行って、
手直しやクレームの無い電気工事を行ってくださいね(^_-)-☆
次は、FL、GL、BLについてお話します。
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