スポンサーリンク
サイト内に一部広告が含まれています。
墨出しの基本となるのが、地墨と呼ばれる建築が付けた墨です。
電気工事だけでなく、建築に携わるすべて業者に必要な墨出しの基本となる墨なので、その意味を理解しなくては、その後の作業を進めることができません。
例えば、間仕切り壁の位置を正確に把握出来なければ、配線することもできませんし、
ましてや間仕切り壁に落とし込む配管などできるはずがありませんので、まずは地墨の意味をしっかり理解できるように詳しくご紹介いたします。
電気工事だけでなく建築工事では、墨出しが基本です。
正確な位置に配線や配管を持っていくためには、作業前に図面から間仕切り位置を正確に出しておく必要があるので、
各階の床面に示されている地墨からその位置を測って、知る必要があります。
そのための手順と地墨の見方をご覧ください。
電気工事を行う現場の建築図面には、基準となる寸法が記述されています。
基準となる墨は、縦方向(X)と横方向(Y)で示されていますので、
簡単な図面を(X)(Y)に絞って描いてみました。
※画像クリックで拡大画像を確認できます。
簡単な図面ですが、十分基準線の存在はご理解いただけると思います。
図面上で壁芯の基準線が描かれていますが、その基準線にそれぞれ、
「X」「Y」の数字が記入されています。
これが、建物の図面上の基準線になります。
この図面では、
となっています。
建物は、この基準線を基本として建ちあがるので、電気工事業者だけでなく建物に携わる大半の業者が、この基準墨から寸法を正確に計測して、作業を進めることになります。
建築図面では、壁芯から寸法を追い出すように描かれていますが、コンクリート打設後の壁芯を出すのも面倒ですし、建築側で正確な基準となるヨリ墨を出してくれるので、ヨリ墨から追い出せば図面に描かれている壁芯からの寸法を知ることができるようになっています。
RC造の現場では、建築会社側で基準となるヨリ墨を出してくれます。
私たち、電気工事士や他の業者は、この基準墨を基に内装工事の墨出しを行うのですが、
その基準墨は、こんな感じです。
※画像クリックで拡大画像を確認できます。
今回は、ご紹介のために図面上に描きましたが、実際の建築現場ではコンクリート上に描かれています。
この基準墨の見方は図をご覧ください。
お分かりのように図面上の基準線から1.000mmのヨリ墨が記されています。
仮に求める寸法が、基準墨から3.000mmだとして、計測方法を簡単な説明図で紹介しておきます。
◆実寸計測する場合
基準墨にスケールの1.000mm(1m)を合わせ、寸法計測の3.000mmに記しをつける。
実際にコンベックスを使って計測している写真です。
◆ゼロ計測する場合
基準墨にスケールのゼロを合わせ、壁芯からのヨリ分(1.000mm)を引いた2.000mmに記しをつける。
実際に計測している写真です。
◆100キリ計測する場合
基準墨にスケールの100mmを合わせ、壁芯からのヨリ分(1.000mm)から100mmを引いた900mmを実寸法(3.000mm)から引いた2.100mmに記しをつける。
実際に計測している写真です。
※写真は見やすいように加工してあります。
実際の現場でも、ご紹介したような計測方法で間仕切り位置等を正確に把握して作業を行います。
建築図面の中で見掛けるものとして次の3要素は、とても大切なので覚えておかなくてはなりませんし、
その意味や、活用の仕方を知っていないと、間違った寸法で施工して手直しになります。
その3要素がこちらです。
電気工事で主に利用するのがGLとFLですが、
建物の基準となるものなので、順番にその意味や活用方法をご紹介いたします。
このページをご覧いただくことで、現場内の垂直方向の墨を正確に出すことができるようになります。
BM (ベンチマーク)は、建築現場の敷地や建物の高さや位置を正確に決めるための基準です。
BMが建築現場全体の基準となるものなので、建築中でも移動や撤去等されないマンホールや縁石を基準として、そこから建物の基礎や床の高さ等を計測する建築にとって最も重要なマークです。
◆BM (ベンチマーク)設置の条件
BM (ベンチマーク)の設定を誤ると、施工不良に直結するので、建築会社は、慎重上にも慎重に設定します。
図面には、
「BM±0」「GL=BM+150mm」
のように表記されます。
建築現場で使う「GL (グランドライン)墨」とは、建物の基準となる地面の高さのことで、
建物に係わる基礎・側溝・給排水等の配管高さを決定するのに重要な値です。

「GL (グランドライン)墨」は、壁に表記されるものです。
表示は、「GL±0」や「GL+1000」等と表示されます。
解説図で示しているのは、GL±0から1000mm上がりを示していますので、この墨から、1000mm下がったところがGL (グランドライン)と言うことです。
「FL (フロアライン)」は、文字通り、室内のフロアの高さを表す墨で、我々電気工事業者をはじめとして、内装関係の業者が利用する墨です。
「FL (フロアライン)墨」は、壁に表記され表示は、
一般的に「FL+1000」等と表示されます。
解説図の場合、FL墨から1000mm下がりが床仕上がりになります。
電気工事では、多くの場合、スイッチ高さは「FL+1250」もしくは「FL+1300」をセンターとして取付けるのが一般的です。
コンセントは「FL+200」~「FL+300」の間で取付けるよう指示されていることがほとんどです。
これらの高さを正確に出す時にFL墨を利用します。
電気工事で屋内配線が終わって、スイッチボックスを取付ける時には、すでにフロアが仕上がっていることも多いので、その場合、フロア面から高さを計測すれば問題ありません。
但し、一部間仕切り壁等を先行して施工する場合もあるので、その際には、FL墨を利用するようにしてください。
建築現場には、いくつかの基準墨が表記されていて、それぞれの持つ意味を正確に理解しておかないと図面通りの建物を建てることはできません。
そして、正確な計測方法を知らなければ、これも間違ったものになってしまいますので、
それぞれの持つ意味と、正確な計測法をしっかり理解しておいてください。
それぞれの持つ意味
| BM (ベンチマーク) |
|---|
|
BM (ベンチマーク)は、建築現場の敷地や建物高さを正確に調べるための基準となる点です。 |
| GL (グランドライン) |
|---|
|
GL (グランドライン)は、建物の基準となる地面の高さを示すものです。 |
| FL (フロアライン) |
|---|
|
FL (フロアライン)は、建物内のフロアの高さを示すものです。 |
このようにそれぞれ役割が違いますので、適時適切に利用することで建物全体が設計通りに出来上がっていきますので、
これらの基準点や墨の持つ意味を正確に理解しておくことが建築現場で仕事をする基本になります。
次に進む
レーザー墨出し器の使い方
カテゴリーTOPへ
実践電気工事 (配線と配管)
こちらで電気工事に使う工具をご紹介していまので、お探しのものがございましたらご覧ください。
スポンサーリンク