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ハンガーレールを用いた電線管の支持方法(写真解説)
前回は、ハンガーレールを用いた中空での電線管の支持方法を図解で解説しましたが、自分で読んで解説図を見ても今一解りづらかったので、今回は写真を交えて、より詳しく解説したいと思います。
前回紹介した、PSナットを用いた方法のほかに、PSナットを使わない方法も紹介して、
その方法を用いた、応用的な支持方法も紹介するので、現場作業に活用してください。
前の解説の中でも紹介した使用材料の内容を今一度確認してください。
<使用材料>
紹介した使用材料の実物の写真がこれです。す。
写真にハンガーレールは写っていませんが、もちろん使用材料で紹介しているようにハンガーレールが無ければ話にならないので忘れずに用意してください。
次は、使用材料の組み付けです。
ご覧のような順番で組んでいきます。
左から、PSナット、PSプレート、ワッシャー、ナットの順番です。
ハンガーレール一本に対して、二組必要なので、電線管支持箇所が10箇所であれば20組必要になるので必要な材料は、あらかじめ図面上で計算して注文するようにしてください。
図面上と実際の現場では、配管ルートが変わる場合もあるので、少し余裕をもって余分に注文するほうがいいと思います。
完成写真は、こんな感じです。
支持する電線管の本数に応じて、ハンガーレールの長さを調整すれば複数の電線管を支持することができます。
PSナットを用いた支持方法を紹介しましたが、実際の電気工事の現場では、これから紹介する方法のほうが一般的でしょう。
<使用材料>
使用材料はPSナットが無くなっただけで、そのほかは同じです。
施工前にハンガーレールを必要寸法に切断し、ハンガーレールに寸切りボルトを通す12mmの穴を開けておきます。
この際、PSプレートがハンガーレールの端に揃うようにしてください。
<施工手順>
こうして、設置したハンガーレールに電線管を支持すれば完成です。
写真でも解るようにハンガーレールを貫通して、挟み込むようにナット、ワッシャーで固定されています。
この方法を用いた実際の現場での施工例を掲載しておきますので参考にしてください。
(某公共施設機械室内)
この方法は電線管の支持だけでなく、ケーブルラックの吊り込みにも応用できるので、多くの電気工事士さんが行っている方法です。
この方法を使えば、多くの電線管を同じルートで収めることも可能です。
例えば、300mm角のプールボックスに25の電線管を10本接続するとしたら、どのような方法で接続されるでしょうか。
横並べで、300mm角のプールボックスに10本の電線管を接続することは、どう考えても無理です・・・
そんなときには貫通部分の寸切りボルトを長くしてハンガーレールを二段にすれば、300mm角のプールボックスに接続することができます。
下の図のような感じです。
この方法は、壁での支持にも応用できるので、機械室などで、配管本数が多い場合などに活用することができます。
また、配管スペースが少ない場合にも有効な方法だと思うので、現場の状況に応じて活用してください。
このほかにも、配管クリップなどを用いた方法や単独配管の場合には、一本吊りという方法などもあるので、現場の状況に最も適した方法を選択して、見た目もきれいな配管を行ってください。
ここまで、ハンガーレールを用いた電線管の支持方法を紹介してきましたが、この作業を行うにも、さまざまな工具が必要となるので、必要な工具を紹介しておきましょう。
便利な工具も紹介してるので、活用できるものは活用して電気工事を効率よく行ってください。
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