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RCの埋設管敷設作業 (材料と工具)
RC造の建込み配管とスラブ配管について簡単に紹介しましましたが、いかがだったでしょうか。
木造住宅などと違って相手がコンクリートですから、簡単に手直しなどができませんので、埋設管敷設段階で最終的な仕上がりをイメージすることが大変重要になってきます。
また、建込みやスラブ配管時に行う墨だし作業も非常に重要なので、最低限図面を読み解く力が要求されます。
施工図面に示されているさまざまな寸法の意味を十分理解し、基準の寸法からの追い出しを正確に行わなければ、仮枠解体後とんでもない位置にボックスなどが現れて取り返しのつかない状況を招いてしまうことになってしまうので、慎重の上にも慎重に行うようにしてください。
それでは、埋設配管に必要な材料と工具を紹介しましょう。
建込み配管やスラブ配管の中で紹介した、ヨンヨンボックスや八角ボックスのほかにもさまざまな材料が必要となってきます。
数々あるそれらの材料の中でも、頻繁に用いるものを紹介しておきます。
RC造などの埋設管として主に用いられるのがCD管とPF管です。
CD管は、埋設配管専用のもので、コスト的にも優れています。
一方、PF管は、埋設、露出、隠蔽配管などに用いることができ、用途が広く、二重天井内や簡易的な露出配管などにも用いられます。
CD管 | PF管 |
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最近、コインパーキングなどで、CD管を露出配管に使用しているのを見かけますが
露出配管にCD管を使用するのは、間違いです。
4×4ボックスや八角ボックスにCD管及びPF管を接続する部材です。
あらかじめ、4×4や八角ボックスなどに取付けておき、
埋設管敷設と同時に接続します。
この際、確実に接続されていることを確認してください。
解除状態の場合には、コンクリート打設時に外れて、
配管内にコンクリートが浸入して、入線作業ができなくなってしまいますので
接続の確認は、しっかり行うようにしてください。
CD速結コネクタ | PF速結コネクタ |
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写真のストレートタイプのほかに、アングルコネクタもあるので、
鉄筋が邪魔になって、接続できないようなときには、アングルコネクタを使用すると便利です。
CD速結アングルコネクタ | PF速結アングルコネクタ |
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建込み配管とスラブ配管などを接続するときに使います。
差込むだけで簡単に接続できるので、作業性は抜群です。
また、解除も簡単にできるので、
他のルートの配管との接続などもすぐに行うことができます。
使用している配管材のサイズに合わせて使ってください。
CD管用カップリング | PF管用カップリング |
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このほかにも、CD管とPF管を接続する 『CD・PFアダプタ』 などもあリます。
エンドカバーやころがしエンドは、天井からケーブルを引出す箇所に使用します。
二重天井内を配管する場合や間仕切り内に引き下ろす場合は、エンドカバーを使用します。
一方ころがしエンドも同じような使い方をしますが、
エンドカバーと違って、二重天井内などでの配管の接続はできません。
解説図のように二重天井内への配管接続には、接続用の部材を使用し、さまざまな配管材を接続することができます。
指定された施工方法に見合った配管材を選び、適切な施工方法を選択してください。
CD管首振りエンドカバー | PF管首振りエンドカバー |
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CD管用ころエンド | PF管用ころエンド |
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紹介した部材を固定するのは全て釘ですが、スラブ配管でも紹介したように固定用の釘を打込むのは、鉄筋などが邪魔をして結構苦労するものです。
そこで、釘打込みに便利な工具を紹介しておきましょう。
それは、未来工業の 『ラクウチハンマー』 という工具です。
普通のハンマーだったら、ヘッド部分が小さくて、柄が鉄筋にあたって、打込み辛いですが
この 『ラクウチハンマー』 は、そんなときでも簡単に釘を打込むことができます。
使い方も簡単で、本体の横に釘を一本入れ、先端部を打込む位置にセットして
後は、握り手を引き上げて、打込むだけです。
ここで紹介しているものは、長さ430mmのものですが、
梁下などに釘を打込んだりするときには、もっと長いものもありますから
そちらを使うと、手の届かないようなところでも簡単に釘を打つことができるので
確実な施工が簡単に行えますよ^^
このほかに、鉄筋ベンダーなども持っていると便利ですね^^
ここで紹介したほかにも、ころがしブッシングや仮枠カップリング等々、
さまざまな部材がありますので、使用するシーンに合わせて、最適なものを選び
便利な工具を使って、確実な施工を心掛けるようにしてください。
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